学生時代から山登りが趣味でした。北海道の山もいくつか登りましたが、山登りに限らず、ガイドをつけて自然の中を歩くことが、習慣になかったのです。
ガイドをするならばまだしもガイドをされることに違和感があったのは事実です。
しかしながら、先日北海道旅行で宿泊した施設でのオプションで参加したエコツアーでその考えは一掃されました。
エコツアー自体がはじめての経験であったのですが、同じ山や自然でも、とらえ方、見方が変るとこうも違うものなのかと感心したのです。
我々が経験してきた登山というのは、とにかく誰よりも早く、誰よりも高く上るという、軍隊式の登山だったのです。
しかしながら北海道旅行で経験したエコツアーはそんな登山とは正反対のものでした。 我々は地図のコースに予定時間が記載されていれば、いかにそれよりも早いタイムで通過できるかを念頭において歩いていました。

一方、エコツアーでは花が咲いていれば花を見、大きな木があればそこで休む、といった本当にエコなツアーだったのです。
競争意識とは無縁な世界がそこにはありました。

そもそも誰と競争する必要があるのでしょう。
山に登っても、花に目を奪われたこともありませんし、大きな木をみても今までは何も感じなかったのです。
競争しない歩き方もあるのだと学んだだけでも大きな収穫でした。
先に行きたいとはやる気持ちをガイドによって制御してもらえる事を知ったのも今回の北海道旅行の大きな収穫でした。

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